

定番のクリスマスソングを現代のアーティストたちがアップデートするApple Musicのコレクション『クリスマスキャロル・カバーソング』2021年版。このプレイリストのために、ロシア出身のシンガーのZivertは、子どものころに大好きだったテレビ番組を想起させる「Kaby ne bylo zimy」を選んだ。「『Prostokvashino』は私が大好きなソビエト時代のアニメの一つで、特に『Kaby ne bylo zimy』が流れる場面が好きだった」と彼女は語る。「当時の童謡から予想外のものを生み出すのは、面白いチャレンジだった」。Zivertの心の琴線に触れたのは、シンプルなメロディに乗せて再生のメッセージを伝えているところだという。「子どものころ、大みそかに時計が鳴り始めると、母が“新年を迎え入れる”ために家中の窓を開ける。そうして、新鮮で凍るような空気が部屋に満ちていったことを鮮明に覚えている」と彼女は語る。「今では、いつも私自身が同じことをしているの」