1970年代から音楽シーンの最前線に立ち、大きな功績を残してきたアーティスト。ジャクソン・ブラウンに代表されるアメリカンロックを日本語で発展させながら独自のスタイルを築き上げ、その歌のテーマは恋愛や家族愛を軸にしたものからシリアスな社会性を含むものまで幅が広い。これまでに30作以上にわたるアルバムをリリースしており、中でも1986年発表の2枚組大作『J.BOY』は大きなセールスとともに名盤の称号を得ている。シングルでは、1992年にテレビドラマの主題歌に起用された「悲しみは雪のように」が大ヒットを記録した。そんな彼が最も重視しているのは歌を生で届けることができるライブの場であり、キャリア初期からの精力的なツアー活動で各地のファンを熱狂させてきた。また、Mr.Childrenや福山雅治、親の影響で聴いていたというあいみょんなど、アーティストからの支持も根強い。熱いハートと音楽への真摯な姿勢を常に携えながら疾走し続ける、稀有（けう）な存在である。