1983年にデビューした、R.E.M.。アメリカ各地の大学に設置されたカレッジラジオで話題となり、歌詞やバンドのスタンスに込められた政治的・文学的なメッセージや良質の楽曲で人気を博した。トム・ヨークや、エディ・ヴェダー、カート・コバーン、Stephen Malkmus をはじめとした、同時代のアーティストからも敬愛され、オルナタ・ロックを代表するバンドとなった。1988年に大手レーベルのワーナー・ブラザース・レコード(Warner Bros. Records)と契約し、1996年には当時の音楽史上最高額で再契約。世界で最も重要なロックバンドと評されるも、初期からの変わらぬスタンスは2011年の解散宣言まで一貫し、ファンとアーティストからの揺るぎない信頼を集め続けた。