YMO by Seiho

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10月末日。何をするわけでもなく 何処に行くわけでもなく ただ集まって、新しい遊び場を探していた。酒を呑み楽しそうに騒ぐ同世代を横目に 「ハロウィン? 馬鹿らしい。」 心底そう思っていたけど、少しの羨ましさが口から飛び出した。 その夜、ガード下にある小さな扉を見つけた。 普段なら意気地がない僕たちは、通り過ぎて安い居酒屋に向かっていたが、今日は違った。 大抵、無口な紳士が立つ8席ほどの小さなバーが相場と思っていたが、 扉を開けて驚いた。そこは、とても白く硬かった。 無機質な硬さ、無菌の白さではなく とてもオーガニックに白くて硬い。 何か変われる気がした。天高の白に響く足音 壁を触るとひんやりと冷たい しかし、その奥はほんのりと温い。僕たちはワクワクが止まらず、その白を進んでいった。 そこからの話はまた別の機会に。

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