Apple Music Awardsで、アーティスト・オブ・ザ・イヤー、トップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー、ソングライター・オブ・ザ・イヤーに輝いたビリー・アイリッシュは、2019年12月4日、カリフォルニア州クパチーノのSteve Jobs Theaterで、シンプルさを極めた親密なパフォーマンスによる受賞ライブを行った。Es Devlinがデザインを手掛けた、木々の並んだ田園風景のようなステージの上で、彼女はピアノとギター担当の兄FINNEAS（ソングライター・オブ・ザ・イヤーを共同受賞）だけを伴い、自身を一躍スターダムに押し上げた曲の数々を再現。その飾り気のないアレンジとフレンドリーな雰囲気の会場が相まって、彼女のカリスマ性とパワーはいっそう強調された。2019年、ありとあらゆる場所で耳にした曲"Bad guy"や"bury a friend"もここでは啓示的で新鮮に感じられる。彼女がこの一年を定義づけたアーティストであると同時に、決してその定義にとらわれることのないアーティストであることを印象付ける完璧なショーだった。