Mr.ふぉるて 10/15@O-EASTセットリスト

Mr.ふぉるて 10/15@O-EASTセットリスト

10/15に行われたワンマンライブ公演のレポートとセットリスト(未配信曲除く)を公開! 4人組ロックバンド、Mr.ふぉるてが、「Mr.ふぉるて「Carpe diem」〜輝ける場所を探しているんだツアー~ FINAL ONE MAN LIVE」を、TSUTAYA O-EASTで開催した。8月にリリースされた4曲入りEP『Carpe diem』のレコ発として行われた東名阪ツアーの追加公演だ。“いまこの瞬間を楽しめ”という意味を冠した最新EP『Carpe diem』の楽曲のほか、「口癖」「あの頃のラヴソングは捨てて」といったバンドの人気曲も多数披露されたこの日は、12月にメジャーデビューすることも発表。バンドの新たなスタートを会場に集まったお客さんが祝福する熱い一夜になった。  インスト曲「Carpe diem(Into)」)にのせて、スクリーンに映し出された時計の針が1周まわったところで、“自分らしさ”をテーマにした爽快なギターロック「らしく」からライブは幕を開けた。吉河はのん(Dr)の軽快なリズム、優しくバンドの底を支える福岡樹(Ba)のベースライン、阿坂亮平(Gt)の歌うようなギターにのせて、稲生司(Vo/Gt)のハイトーンボーカルが日常生活で抱く切実な感情を全力で歌い上げていく。心躍るメロディが弾んだ「なぁ、マイフレンド」に続き、6/8拍子のリズムに揺れた「ジャーニー」では、稲生が歌詞の一部を変えて、「(苦しみを笑い飛ばすような)そんな歌を歌いにきたんだぜ!」と叫ぶと、会場からはその想いに答えるように力強くこぶしがあがった。  「感情がぐちゃぐちゃになるようなライブをやりたいと思います」(稲生)と意気込みを伝えたMCのあと、「18歳のときに書いた不器用な恋の歌を歌います」と切り出したのは、バンドの知名度を上げるきっかけになった「口癖」だった。間髪入れずに、性急なビートが駆け抜けたショートチューン「救いようのない世界で」へ。ベースと歌のみではじまったミディアムテンポ「ブルーアワー」では、スクリーンに大空を映し、ステージが青からオレンジへと変わっていく照明の演出も美しかった。  中盤、アコースティックギターを弾きながら、稲生が語りかけた。あらゆる当たり前が変わってしまった2020年の悲しみに触れ、「自分が大切なものを失ったときに、悲しみを背負っても少しずつ前に進めるように、同じような人がこれを聴いて生きるちからになればと思って書きました。悲しい歌ではないです。亡くなった友人と僕自身の歌です」と伝えると、ステージが光のカーテンで包まれるなか、悲しくも温かなバラードナンバー「49」を届けた。続けて、スクリーンに街の景色を映したノスタルジックな「愛慕」から、“生きること”への葛藤を綴った「途方に暮れても生きていく」へとつないだ流れは、Mr.ふぉるてが音楽を奏でる意味が強く浮き彫りになるハイライトだった。  MCでは、2年前の初ワンマンを振り返った阿坂。「(渋谷)Milkywayで初めてワンマンをやったときは緊張しすぎて。ギターを4本持ってきて、そのうち3本の弦が切れて演奏できなかったっていう苦い思い出がある(笑)」と言い、キャパシティが3倍以上に広がったO-EASTの光景をよろこんだ。ダークでエッジの効いた「君守歌」、荒々しいアンサンブルで高揚感が加速していく「さよならPeace」からライブは後半戦へ。息の合った手拍子が湧いた人気曲「あの頃のラヴソングは捨てて」では、コロナ対策で声を出せないお客さんに、稲生が「心のなかで歌ってくれ!」と訴えた。 ギターをかき鳴らした稲生が「この渋谷のスクランブル交差点を渡っているときに書いた曲です」と伝え、「愛に触れにくくなった人のために、夢に触れにくくなった人のための応援歌です」という真っすぐな言葉とともに突入した疾走感あふれる「シリウス」では、ステージ一面に星空を映し、高速回転したミラーボールの美しい光がフロアを埋め尽くした。本編のラストは、「みんなに届けてますよ。届いてますか?」と問いかけて歌い出した「幸せでいてくれよ」。軽やかなマーチングドラムのなかで、 “どうか幸せに” と祈るように繰り返した歌は、強くて優しいフィナーレだった。   本編を終えたあと、2017年から現在に至るまでのライブ映像でバンドの歴史を振り返ると、12月にメジャーデビューすることが発表された。会場が大きな拍手に包まれるなか、再びメンバーが登場。「僕らを信じる人のちからを借りて、次のステージにあがることになりました。いままで以上にたくさんの人にいい歌を届けられるようにがんばるので、よろしくお願いします」と、改めて稲生が今後への決意を語った。そして、「ネガティブなことを、ポジティブにたとえた新しい曲をやります」と、新曲を披露。“幸せは雨になって あなたの住む街にふってくれ”と綴られた壮大なナンバーはMr.ふぉるての新境地ともいえる1曲だった。ラストは、音楽プレイヤーの“再生ボタン”を象徴するような三角形をスクリーンに映し出した「トライアングル」で終演。先の見えない時代が続くなか、バンドの音楽はずっと聴き手のそばにあり続けることを伝えて、全18曲のライブを締めくくった。

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