はじめての ヘンリク・グレツキ

はじめての ヘンリク・グレツキ

ポーランドのヘンリク・グレツキは、1950年代の後半にセリー音楽の作曲家としてキャリアをスタートさせ、当初は極端な不協和音を特徴とする爆発的で複雑な楽曲を生み出していた。しかし、1970年代後半になると前衛的な傾向をほとんど見せなくなり、シンプルさと反復を基本とする、静穏で心にしみ入るような作品を世に送り出すようになった。その後サー・ジョン・タバナーやアルヴォ・ペルトと並んで“聖なるミニマリスト”と呼ばれるようになったグレツキの作品の中には、ダークな雰囲気に包まれたドラマチックで長大な宗教合唱曲もあり、このような作風は彼の特徴の一つとなっている。また『Symphony No. 3』の録音はクラシックの枠を超えた大ヒットとなり、1990年代の前半に作曲家の名前を広く知らしめた。晩年まで作曲を続けたグレツキは、2010年に76歳で亡くなった。

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