みずみずしい新緑が青空に映える美しい季節の到来だ。過ごしやすい気温と木々の間を抜けてくるすがすがしい風は、人々を野外へと誘い出す。ここには、そんな5月の心地よい気候にぴったりの爽やかな名曲が多くラインナップされている。ヨハン・ゼバスティアン・バッハによる『フランス組曲 第5番』のジーグや、ドビュッシーの『Children’s Corner』第1曲「Doctor Gradus Ad Parnassum」は、太陽の光を浴びた若葉の輝きにも似た響きを持ち、モーツァルトの『Trio for Piano, Clarinet and Viola, K. 498』の第3楽章は、幸せそうな笑顔を浮かべてピクニックへと出かける人々の姿を思わせる。またこのプレイリストで聴けるブラームスによる『Violin Sonata No. 1』の第1楽章は、さまざまな植物の香りを含んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ時のような満ち足りた印象を与える。