トロンボーンの世界

トロンボーンの世界

イタリア語で“大きなトランペット”を意味する名前が付けられた楽器、トロンボーンは、その名の通りトランペットの一種から派生したもの。スライドによって低音から高音まで音程を途切れ目なく滑らかに変化させることができ、かつ荘厳な響きを持っていることから“神の楽器”と呼ばれ、早くから宗教合唱曲の伴奏に使われるなど、教会音楽の世界における重要な楽器となっていった。一方、その神聖なイメージゆえ、教会の外で使われることは少なかったが、ベートーヴェンが『交響曲 第5番「運命」』で用いたことをきっかけに、オーケストラの一員としてのポジションを確立していく。さらに20世紀以降はジャズやラテン音楽の世界でもおなじみの楽器として人気を博してきた。このプレイリストでは、激しくほえる動物の声を彷彿(ほうふつ)させる力強い音から温かみのある柔らかい音色まで、トロンボーンの魅力を存分に生かした新旧の作曲家たちの作品を聴くことができる。

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