サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ Ⅱ 8 ノーノ

サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ Ⅱ 8 ノーノ

1986年10月のオープニングとともに始まった「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」。武満徹(1986–98)、湯浅譲二(1999–2011)、細川俊夫(2012–)の監修のもと、世界の錚々たる作曲家たちが新作を発表するとともに、自身が影響を受けた過去の名曲も一緒に演奏してきました。そのラインナップを少しずつご紹介していきます。 今回は、シリーズ第8回(1987年11月28日)で委嘱世界初演されたルイジ・ノーノ(1924-90)の「進むべき道はない、だが進まねばならない・・・アンドレイ・タルコフスキー」のほかノーノの作品のいくつかをまとめました。曲目は以下の通りです。 1.進むべき道はない、だが進まねばならない・・・アンドレイ・タルコフスキー—7つのグループのための 2.生命と愛の歌 ~広島の橋の上で 3.苦悩に満ちながらも晴朗な波 4.ポリフォニカ・モノディ・リトミカ 5.愛の歌 6.力と光の波のように 7.プロメテオ組曲 2024年生誕100年を迎えたノーノの作品は、常にラディカルであろうとする精神的態度、そして静寂への鋭敏な感覚において、アバドやポリーニら同時代の演奏家たちにも大きな影響を与えました。 なお、このプレイリストの最後には、1987年11月28日のコンサートでノーノ自身が影響を受けた作品として公演の締めくくりにプログラミングした、ヴェーベルン「管弦楽のための6つの小品」Op.6(1909年、大管弦楽版)を加えました。 (選曲・構成:林田直樹 音楽ジャーナリスト・評論家) ※「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」について https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/global/composers/numano.html

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