中学時代にキング・ギドラをきっかけにヒップホップを聴き始め、2010年にデビューした東京出身のラッパー、YOUNG HASTLE。VネックTシャツ、筋トレ、日焼けへのこだわりなどのトピックを確かなスキルで聴かせるラップスタイルと、筋骨隆々としたルックスを前面に押し出したキャラクターで注目された。ユニークさばかりが話題になりがちだが、一見何でもないような、本人以外にとってはどうでもいいようなトピックをエンターテイメントとして成立させてしまうセンスと表現力は、シーンでも頭ひとつ飛び抜けている。ヒップホップシーンで熱い支持を得ながら、その枠にとどまらない魅力を放つラップスターだ。