はじめての The Chameleons

ニューウェーブの波とともに、シンセサウンドが席巻しはじめていた1980年代前半。多くのバンドがギターロックの復権を掲げ、UKシーンに登場してきたが、1983年にデビューアルバム「Script Of The Bridge」を発表したマンチェスター郊外の4人組、 The Chameleons もその一組だった。エコー＆ザ・バニーメンら、陰影を感じさせる硬質のギターサウンドがネオサイケデリックと謳われたバンドの中にあり、彼らの魅力はとりわけその骨太なサウンドにあった。解散後も、その名前は熱心なロックファンの間で語り継がれ、2000年代には何度かリユニオンを果たしたことからも、彼らが残したインパクトの大きさがうかがえる。