はじめての Ruel

はじめての Ruel

RuelことRuel Vincent Van Dijkは、ポップスターの人生の厳しさを痛いほどよく知っている。彼の曲には遠くに行くことにより愛する人たちから引き離されることのつらさをテーマにしたものが多く、「as long as you care」では“いつも異なる大陸にいる”ことを歌い、ポップ/R&Bフレーバーの「Painkiller」で歌われる舞台は“飛び立とうとしている飛行機の窓際の席”で、ゴスペルの影響が感じられるバラード「Hard Sometimes」では、友人や家族を恋しく思う心の痛みを胸が張り裂けそうなほどリアルにとらえている。ロンドン生まれ、シドニー育ちのアーティストであるRuelは、ただ単に自分が知っていることについて歌っているだけなのだ。R&B/ソウルの色を帯びたファーストシングル「Don’t Tell Me」を14歳でリリースした彼にとって、10代の日々は、国境を超えた曲作りのセッションやライブと学業を両立しながら、世界中を飛び回ることに費やされた。そして、愛もまた、彼の音楽における常連のテーマだ。「Don’t Tell Me」は、12歳の彼が一目ぼれしたことを家族に話し、愛を理解するには幼すぎると言われて書いた曲であり、「Real Thing」は、映画『ハイ・フィデリティ』でジョン・キューザックが演じるロブが、イーベン・ヤイレが演じるローラにプロポーズするシーンからインスピレーションを得て書いたのだという。ポップとR&Bの豊かな土壌の中から芽を出した彼の才能は、いまや、引く手あまたのコラボレーターへと成長し、その歌声はある時は威厳をもたらし、ある時は軽快なタッチを加えて聴く者を魅了する。

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