はじめての ROTH BART BARON

はじめての ROTH BART BARON

独自の道を歩みながら音を鳴らすフォークロックバンド。そのエモーショナルな渦の真ん中のいる三船雅也は、常に孤高の存在でありながら、その一方で、常に出会いを求めてきた音楽家である。それはボン・イヴェールやFleet Foxesといった先鋭的なインディーロックを引き合いに語られた2008年の結成当時からの基本姿勢だ。ROTH BART BARONの音は三船の繊細なハイトーンボイスで形作られているが、その世界は内省的なアコースティックから、徐々にストリングスやホーンを従えるようなスケールの大きなものへと変化。時期によってコラボレーションするシンガーやミュージシャンの顔ぶれは変わり、そうした変遷はバンドの成長の足取りとなっている。特にコロナ禍により人々が個々の内側へと向かった時期の『極彩色の祝祭』(2020年)からの3作は高い評価を得る。2020年限りで三船のソロプロジェクトのような活動形態に移行すると、その自由度はさらに高まった。ファンとの緊密な交流を活動に結び付けるなど、このバンドのオルタナティブな在り方は音以外にまで貫かれている。

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ