米ボストンのバークリー音楽大学でジャズシンガーへの道を目指してトレーニングをしていたシンガーソングライターのPAULA COLEは、活動の拠点をサンフランシスコに移した後、1993年からスタートしたピーター・ガブリエルのツアーにボーカリストとして参加したことで注目を浴びた。その後、1996年のセカンドアルバム『This Fire』のリリースでブレイクを果たし、1997年のグラミー賞で最優秀新人賞を受賞。以降のアルバムにおいても、オルタナティブなフォークロックをベースに、ジャズやR&Bなども取り入れ、彼女の素養と技術の豊かさに裏付けられた味わい深い音楽性で着実に地歩を築いている。熱心なファンに支えられて息の長い活動を続けている、アメリカを代表するシンガーソングライターの一人だ。