はじめての NIE ER

はじめての NIE ER

20世紀前半の中国で、苦難に満ちた庶民の暮らしに寄り添うような音楽を生み出し、現在でも広く愛されている作曲家。1912年に雲南省昆明市で生まれたNIE ER(聶耳)は、幼い頃から音楽に傾倒し、さまざまな民族楽器の奏法を独学で身に付けていった。その後はピアノやヴァイオリンも学び、上海でヴァイオリニストとしてキャリアをスタートさせると、作曲や民謡のアレンジも手掛けるようになる。1932年ごろからの数年間に、歌曲、映画音楽、舞台音楽などを書き、1935年には映画のために「義勇軍行進曲(March of the Volunteers)」を作曲。この曲は後に中華人民共和国の国歌となった。しかし、同年、日本を訪れていた彼は、神奈川県の鵠沼海岸で遊泳中に行方不明となり、その後変わり果てた姿で発見された。海岸のそばには、藤沢市民の呼びかけによって建てられた彼の記念碑がある。

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