“トランセンデンタル（超越的な）ブラックメタル”を掲げる個性派。もともとはHunter Hunt-Hendrixのソロプロジェクトとしてスタートし、2008年に4ピースのバンド編成となる。当初のラインナップには、超人的なテクニックを持つドラマーのGreg Foxも参加していた。シカゴ音響派レーベルのThrill Jockey Recordsと契約し、2009年にデビューアルバムを発表。ヘヴィメタルの中でも特に過激な表現として知られるブラックメタルを、さらに進化させたサウンドで話題を呼ぶ。作家の両親を持ち、哲学にも深い知識を持つHunterは、ある意味でロックミュージシャンらしくないキャラクターの持ち主。Swans、Glenn Brancaといった先鋭的なアーティストを影響源としながら、ブラックメタルを軸に、クラシック、エレクトロニックミュージック、雅楽まで多様なジャンルを横断する、どこにもない音を作り上げている。