

エレクトロニックな要素を交え、ミニマルに研ぎ澄ませたバンドアンサンブルを軸に、2014年の結成以来、唯一無二のメロウネスとグルーヴを育んできた3人組バンド、D.A.N.。2016年のファーストアルバム『D.A.N.』において、The xxに通ずる、陰影に富んだサウンドスケープとオルタナティブR&Bやファンクの抑制されたグルーヴが共存する独自の世界を確立し、2018年のセカンドアルバム『Sonatine』ではトリオのアンサンブルをストイックに追求。国内外でライブを行いながら、Floating Pointsとの親交や、Mndsgn、Erika de Casierらとのライブでの競演、Mogwaiらによるリミックスのリリースなど、多角的な活動を通じて、音楽性をさらに進化させていった。2021年のサードアルバム『NO MOON』では、エレクトロニックミュージックのサウンドアプローチを土台に、ジャングルやグライムなど、多彩な音楽要素をプログレッシブな楽曲へと昇華。SF的な歌詞世界も相まって、その音楽性は新たな地平を切り開いている。