

心の奥底にある感情にそっと優しく触れるような、深く神秘的なウィスパーボイスを持つシンガー、手嶌葵。両親の影響で幼少時代からジャズや映画音楽に親しんで育ち、10代半ばで音楽の道を志した彼女の運命は、その歌声がスタジオジブリのスタッフの耳に届いたことから大きく動き出す。宮崎吾朗監督のアニメ映画『ゲド戦記』の主題歌を担当すると同時にヒロイン役の声優に抜てきされ、同作の挿入歌「テルーの唄」で2006年にメジャーデビュー。一躍注目のシンガーとなり、純真な輝きに満ちた歌が幅広い層の人々の心を捉えた。ノスタルジックで詩情豊かな世界を描くオリジナル作品の他、自身のルーツを反映したカバーアルバムも高く評価されている。