

1943年にトロントで生まれたロビー・ロバートソンは、ザ・バンドのギタリスト兼メインソングライターとして高い評価を得た。だが、スタジオワークに注力したいロバートソンと、ライブツアーを望む他のメンバーとの間にすれ違いが生じ、ザ・バンドは1976年に解散。ここでは、後年の再結成にも参加することなく、映画音楽の分野に進出しながらソロキャリアへと踏み出した彼の軌跡を辿る。彼自身のルーツであるネイティブアメリカン文化への音楽的な傾倒を強めていったサウンドと、常にその時々の最新テクノロジーを導入しつつ、音楽への深い造詣が込められた作品の数々に触れてみてほしい。