

テキサス州ダラス出身、元プロボクサーという異色の経歴を持つジャズピアニスト。1955年、ジョン・コルトレーンらと共にマイルス・デイヴィスのクインテットのメンバーとなって注目され、Prestige Recordsと契約、1950年代を中心に、代表作「Groovy」など多くの名盤を録音した。左手でコードを弾き、右手でメロディを奏でる、ブロックコードとシングルトーンを得意とし、そのスウィンギーな演奏は1950年代のジャズピアノの王道スタイルとして、多くのジャズファンに愛された。1960年代以降、第一線からは退いたものの、1984年に60歳で亡くなるまで自身のプレイスタイルを貫き通した。ここに集められた名演の数々は、1950年代のジャズピアノの楽しさを教えてくれるだろう。