1930年代後半、10代の頃からプロのトランペット奏者として活動していたディジー・ガレスピーは、セロニアス・モンク、Charlie Parker とともに、1940年代のビバップのムーヴメントを創出した一人。感情に委ねたエモーショナルなアドリブ、圧倒的なドライブ感と激しい起伏に満ちたフレーズは彼の真骨頂。ビバップの古典的名作とされるアルバム「Groovin' High」をはじめとする1940年代半ばに録音された作品からは、当時の生々しいまでの熱気を感じ取ることができるだろう。また、1950年代にはサルサ、ルンバ、クンビアなどを取り入れ、ラテンジャズという新たなジャンルを生み出した第一人者でもある。