幼少期から自宅の教会で説教者として育てられ、祖母の手ほどきで歌の技術を磨いたソロモン・バーク。米北東部の出身でありながら、南部音楽からの影響を色濃く受けており、1960年代初頭には "Cry to Me" や "If You Need Me" といったヒットを放った。R&B／ソウルのカテゴリーにおける活躍もさることながら、爆発的かつ味わい深いヴォーカルパフォーマンスは、ザ・ローリング・ストーンズのようなブリティッシュビートや、Dr. John、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルといったサザンロックのアーティストにも多大な影響を及ぼし、2002年にリリースした「Don't Give Up On Me」では彼を慕う次世代のアーティストから楽曲が提供されるなど、その偉大さがうかがえる。