

カナダ出身で1968年にレコードデビューしたジョニ・ミッチェルは、女性シンガーソングライターとして最大級の評価と強い影響力を持つ不世出のアーティスト。ジュディ・コリンズが1967年に歌って大ヒットさせた"青春の光と影"に代表される初期のポップな楽曲。さらに一大傑作と言われる「Blue」。そしてジャコ・パストリアスらジャズミュージシャンとコラボした1970年代後半の「Mingus」。喜びに満ちた繋がりや底知れぬ損失などを先鋭的なサウンドに乗せて、美しい声で発するミッチェル。まさに、未来に残すべき、20世紀の文化遺産だろう。