はじめての キリ・テ・カナワ

はじめての キリ・テ・カナワ

現代最高のソプラノ歌手の一人、キリ・テ・カナワ。ニュージーランド生まれの彼女はメゾソプラノとして出発し、後にソプラノに転向した。奨学金を得てイギリスのロンドンで学んだ後、1968年にサドラーズ・ウェルズ劇場のモーツァルト『魔笛』でデビュー。その2年後、ロンドンのコヴェントガーデンで上演されたモーツァルト『フィガロの結婚』の伯爵夫人役で大成功を収め、一躍スターダムを駆け上がった。以来、温かく滑らかな歌声とその歌唱力、恵まれた容姿を生かし、世界各地のオペラハウスやコンサートホールで聴き手を魅了し続けている。その功績を讃えて、イギリス王室は、爵位(ナイト)の女性版であるデイムの称号を彼女に贈っている。