はじめての ガブリエル・フォーレ

はじめての ガブリエル・フォーレ

近代フランス音楽の扉を開いた重要な作曲家で、パリ・マドレーヌ寺院のオルガニスト&合唱長としても活躍したガブリエル・フォーレ。創作の中心は、ピアノ、室内楽、歌曲で、1900年に完成した「レクイエム」の成功によって作曲家としての名声を確立した。この作品は父と母を相次いで亡くした中で書かれたが、そうした悲しみとは無縁の至福や喜びに満ちているのが興味深い。1896年に名門パリ音楽院の作曲科教授に就任し、その門下からはラヴェル、デュカス、エネスコといった優秀な弟子が数多く巣立った。彼は情緒的で愛らしい作風から出発したが、後年は難聴に苦しんだこともあり、和声と対位法の両面で謹厳なものへと変化していった。

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