

スタッフメモ 2005年のデビューアルバム「Employment」で大ブレイクを果たしたカイザー・チーフスは、フランツ・フェルディナンドや The Libertines らと共に2000年代のUKギターロックをリードする立役者となった。パンクやニューウェーブから幅広い影響を受けた彼らだが、シグネチャーサウンドはあくまで純英国トラッドなメロディとビート。イギリス人特有のユーモアや、皮肉を混ぜ込んだザ・キンクスやブラーを彷彿させる歌詞も共感を呼び、UKの国民的バンドとして幅広い支持を集めた。デビュー10周年作「Education, Education, Education & War」(2014) が全英1位を獲得するなど、流行り廃りが激しいUKシーンにあって息の長い活動を続けてきたのも彼らの特徴だ。