

1970年代を席巻したプログレッシブロックの中でも、最も大きな成功を収めたバンドの1つが1969年にデビューしたイギリスのイエス。複雑怪奇なリズム構成とスピーディな展開を旨とする壮大な楽曲が超絶技巧でアクロバティックに演奏されてゆく様には、世界中のリスナーが度胆を抜かれた。米西海岸のフォークロックからの影響をにじませた巧みなコーラスワークにも定評がある。代表作は1971年の「Fragile」や1972年の「Close To The Edge」などだが、1980年代に一部メンバーを交替して制作されたポップな「90125」や「Big Generator」なども、彼らの新たな魅力が詰まった傑作として人気が高い。