はじめての アレクサンドル・ボロディン

はじめての アレクサンドル・ボロディン

19世紀後半のロシアで民族主義的な音楽の創造を目指した作曲家集団、ロシア5人組の一人、アレクサンドル・ボロディン。大学で化学と医学を学び、その研究や教育活動に奔走した彼は、合間を縫って作曲活動にも勤しんだ。彼の作風は、堅実な構成を基にしつつ、ロシアや東洋の民謡の抑揚やリズムを活用し、豊かな色彩感を湛えているのが特徴。そんなボロディンの傑作は数多いが、中でも "だったん人の踊り" が最も有名だ。18年もの歳月を費やしたにもかかわらず未完に終わったオペラ「イーゴリ公」の第2幕で、戦地の余興として華やかに催されるこの歌と踊り。そこでは、歌い舞う女性たちのエキゾティックさと望郷の念とが複雑に絡み合っている。

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