THE 1975

必聴アルバム

  • ネット上の人間関係についての簡単な調査
  • 君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。

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THE 1975について

THE 1975は、自らの直感を信じるよりも早く、2013年にセルフタイトルのデビュー作をリリースし、結果プラチナアルバムとなるほどの人気を得た。「若いころにそんな自信を持つのは簡単なことじゃない」と、リードボーカルのマシュー・ヒーリーはApple Musicに語っている。「たいてい、初期の音楽には『これって友達に聴かせられるほどかっこいいかな』って考えたりとか、いろんな壁がある。The Hawley Armsから一生出られないようなバンドにとってはそれが死活問題なんだ」。The Hawley Armsとは、2000年代イギリスのインディーミュージックの中心地となったカムデンのパブのことだ。だからこそ2016年のセカンドアルバム『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』を作り始めたとき、4人のメンバーは外部からの期待を無視しようと心に決めた。「自分たちのやりたい通りにやる」その時期が来たのだと、ヒーリーは振り返る。それは賢明な一手だった。THE 1975は、マンチェスター南部のウィルムスローにある学校で2002年に結成された。自らのサウンドを次々と更新していくことで、2010年代後半にはイギリス最大のバンドに数えられるまでになった。初期のEP『Facedown』(2012年)では、1980年代のポップに薄もやのようなシューゲイザーサウンドを合わせる作風だったが、2020年にリリースされた22曲入りの4作目『Notes On A Conditional Form』では、フォークやUKガレージ、エモ、テクノ、クラシック、そして環境活動家グレタ・トゥーンベリの演説まで取り入れるようになっていた。テレビ俳優のデニース・ウェルシュとティム・ヒーリーの間に生まれたマシュー・ヒーリーは、バンドが生み出す迷路のようなサウンドの中で、個人的なドラマや際どい文化的なテーマについて、正直さとウィットを持って表現している。依存症やそこからの回復について打ち明けることでロックンロール的な伝説に回収されそうになったとしても、例えば「The Birthday Party」のように、誰かが隣の部屋にいたら恥ずかしくて排泄できないことを歌ったりすることで、神話化されることからうまく逃れているのだ。広がりのあるサウンドで、一つにとどまることなく、自由気ままに発明をしてみせる彼らの作品は、典型的なアルバムというよりむしろ優れたプレイリストのようだ。「僕たちの音楽の作り方は、聴き方と変わらない。同じくらい夢中になれるんだ」と、ヒーリーは言う。「ストリーミングにはルールがない。『キャロル・キングの後にHeadie Oneを聴いちゃだめだ』なんてことは言われない。僕たちにもそういうルールがない感じなんだ。突然シーンが変わることがよくある。でも人生ってそういうものだから」

出身地
Wilmslow, Cheshire, England
結成
2002年
ジャンル
オルタナティブ

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