t-Ace
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t-Aceについて

自分自身の欲望にどこまでも忠実に、カジュアルなボキャブラリーでラップする。自らを“クズ”と称するt-Aceのラップはとてもあけすけで、それ故にストレートにリスナーに響く。痛快さもある彼の楽曲は、思わず眉をひそめてしまう人でも一度聴けば忘れられない不思議な魅力を持っている。

自らの左半身の広範囲に彫られたタトゥーをテーマにした2017年の「超ヤバい」がSNSで大きな話題を呼び、広く存在を知られることになる。その後も「ダレかいない?」「ダレもいねえ」「PORSCHEでKISS」といった楽曲を立て続けにリリースし、シーン屈指の人気ラッパーとしての地位を確立した。

独特な着眼点や下世話さが混じる言葉選びの印象が強くなりがちだが、初めて聴いてもすぐにストーリーを理解できるのは、スムーズなラップのスキルが高いからこそ。茨城県水戸市で育ち、2000年代半ばには同郷のLUNCH TIME SPEAXのGOCCIやTAD'S A.C.らと結成したユニットで活動している。ソロとしてもMURO、LUNCH TIME SPEAXのDJ DENKA、IllicitTsuboi、BACHLOGICらのプロデュースによるトラックをリリースして高い評価を得るなど、ラッパーとしての確かな基礎体力が備わっている点も見逃せない。

どこまでも豪快かつ自由奔放で、あまりの衒(てら)いのなさにすがすがしさすら感じさせながら、時折、素の真っすぐな思いものぞかせる。他のジャンルではなかなか難しい絶妙なバランスを実現している彼の楽曲には、ラップという表現ならではのユニークな魅力が詰まっている。

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