Sasha Sloan

モダンポップの景色を内側から外側まで徹底的に塗り替えようとしているSasha Sloan。ロサンゼルス経由ナッシュビル在住のソングライターである彼女は、裏方として、さまざまな人とヒット曲を共作してきた。例えば、人気DJスティーヴ・アオキとは2017年にチャートを席巻した、ルイ・トムリンソンをフィーチャリングの「Just Hold On」を制作。クリスチャンヒップホップのLecraeとは2017年にプラチナ認定された「I’ll Find You」、そしてカミラ・カベロとの2018年のラブソング「Never Be the Same」などがある。その成功の“種”はボストン育ち（1995年生まれ）の彼女が学んだバークリー音楽大学でまかれた。そしてその後、彼女はより真剣にソングライターとしての道を歩むためにロサンゼルスへ移住した。2015年、カスケードの「Phoenix」にボーカリストと共同作曲者として参加してダンスシーンでのデビューを果たし、2017年にノルウェーの音楽プロデューサー、Kygoのエレクトロポップのヒット曲「This Town」で再びその二役を務めた。以来Sloanは、憂いのあるボーカル、オルタナティブポップのサウンドスケープ、そして世をはかなむようなメランコリーに満ちた内省的歌詞をベースにソロキャリアを積み上げてきた。2017年の控えめなシングル「Runaway」と「Ready Yet」を先駆けに、2018年には『sad girl』と『Loser』という2作のEPをリリース。他のアーティストへの曲提供と自身の楽曲作りをうまく両立させたことで、ピンク、ケイティ・ペリーなど大物の作曲クレジットや、チャーリー・プースをフィーチャーした「Is It Just Me?」といった大型コラボレーションを手にしただけでなく、2020年には豊かで手の込んだポップに加え繊細なインディーフォークからのインスピレーションを取り入れたフルレングスのデビューアルバム『Only Child』をリリースするに至ったのだ。