オリヴィア・ロドリゴ

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オリヴィア・ロドリゴについて

オリヴィア・ロドリゴの「drivers license」が世界最大のヒット曲になった数週間後、テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のコントで、中年の男たちが場末の酒場でビリヤードを楽しむ場面があった。1人がジュークボックスで「drivers license」をかけると、別の男がその曲について、10代の女の子がただピアノの弾き語りをしているだけでつまらない、と文句を言うのだが、最後には全員が涙を流しながら大合唱するというオチだ。「車の中ですごく悲しい曲をかけて、正直、泣きながら、近所をドライブしていた」と、ロドリゴはApple Musicに語る。「それで家に着いてから、『車の中で泣く、これを曲にしたらいいかも』って思った」。そうしてロドリゴは普遍的な経験を形にしてみせた。中年男性と10代の少女はかけ離れた存在だが、彼らもまた、悲しい曲を聴きながら車を走らせた経験があるのだ。この曲がリリースされたとき、ロドリゴはまだ17歳だったが、すでに何年もかけて準備をしていた。2003年にカリフォルニア州テメキュラで生まれた彼女は、子供のころからピアノと歌と演技のレッスンを受け、ディズニープラスのテレビドラマシリーズ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』に出演していた。しかし、一体どうすれば、女性アーティストとして史上最多の週間ストリーミング数を更新する準備ができただろう。特にそれがファーストシングルであり、さらにテイラー・スウィフトから称賛を受けるともなればなおさらだ。2021年、この「drivers license」でApple Music Awardsのトップソング・オブ・ザ・イヤーを受賞した彼女は、デビューアルバム『SOUR』でトップアルバム・オブ・ザ・イヤーを、そして、ブレイクスルー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーをも手にし、三冠に輝いた。オリヴィア・ロドリゴには、スウィフトやロードと同じように、大きな感情を細かいディテールで表現する才能がある。例えば「deja vu」では、元カレが、かつての自分たちと同じようにビリー・ジョエルを新しい彼女と一緒に口ずさんでいる様子を描いたり、「enough for you」では、彼が読んでいる自己啓発本を、「あなたに賢いと思われたくて(so you’d think that I was smart)」読んでみたりといった具合に。歌詞の内容はすべて大文字で書かれたように大胆でも、歌い方は小文字のように繊細で、彼女のベッドルームポップには傷付きやすさと怒りが両方織り込まれ、ティーンポップとしては異質だ。「私の“ティーンエイジドリーム”ってやつはどこにあるわけ?(Where’s my f**kin’ teenage dream?)」と、「brutal」で彼女は歌う。そして「私は最強のセンチメンタルなドラマクイーンだから」と、ロドリゴはApple Musicに語る。そうかもしれない。しかし思いの丈を吐き出す秘訣(ひけつ)は、冷静さを失わないことだ。

出身地
Murrieta, CA, United States
生年月日
2003年2月20日
ジャンル
ポップ

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