Official髭男dism
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Official髭男dismについて

「いろんなタイプの楽曲を、メンバー全員でスタジオに入ってゆっくり形にしていったことが一番大きかったと思う」。Official髭男dismの藤原聡(Vo/Key)は、山陰で活動していたころの“バンドの成長期”についてApple Musicにこう語る。「お金はなかったけど時間だけはたっぷりあったので。あのスタジオ、ほんと良かったなぁ。“テンスタ”って呼ばれていたね」

「スタジオといってもガレージみたいなところですけどね」と松浦匡希(Dr)が続ける。「でかいタヌキが出るくらいの田舎にあって、夜中から朝までずっとみんなで音を出せた。すごく成長できた時間だったと思います」

彼らに加え、小笹大輔(G)、楢﨑誠(B)の4人で2012年に結成されたOfficial髭男dism。2015年にはインディーズでのファーストアルバム『ラブとピースは君の中』をリリースし、山陰を超えてその名を知られる存在になった。このころすでに、発想豊かなフレージングやジャンルを横断するサウンドというOfficial髭男dismの魅力はまばゆい輝きを放っており、冒頭の二人の会話にある“特別な時間”がそれを育んだのだろうと思わせる。

それぞれが別の仕事を抱えながらの活動に区切りをつけ、上京したのが2016年。「4人で音楽をやっている時間が人生にとってすごく大事なことで、それが一番に来ていない人生は嫌だった。この4人で、より良い音楽を作るために東京へ出てきました(藤原)」

『MAN IN THE MIRROR』(2016年)、『レポート』(2017年)、『エスカパレード』(2018年)とリリースを重ね、2019年にはメジャーでのファーストアルバムとなる『Traveler』を送り出した。映画やテレビドラマ、CMでも彼らの曲はよく使われ、その存在は瞬く間に世の中へ浸透。特に映画主題歌にもなった「Pretender」は2019年のJ-Popを代表する1曲になり、年末には『NHK紅白歌合戦』への初出場も果たしている。

大ヒットを記録した『Traveler』に続くアルバム『Editorial』は、コロナ禍の2021年にリリースされた。この作品について藤原は、「自分たちのやりたい音楽をやって、それを受け取ってもらえるという幸せな環境にいる。ファンの方たちにも失礼のないように、こういう曲がウケるとかそういうのはやめて、自分がやりたいことをまず一番に考えた」と語っている。自分たちのやりたい音楽に対する純粋な気持ちと真摯な姿勢。地元で時間をかけて育んだそれらをどんなに大きな存在になろうとも忘れない彼らは、いつまでもファンを魅了し続けるだろう。

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