My Little Lover
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My Little Lover

My Little Loverについて

1990年代のJ-Popシーンを代表するアーティストを挙げるとき、My Little Lover(以下マイラバ)の名前は欠かせない。1995年の結成当初からヒットを連発した姿が印象深いというリスナーも多いだろう。例えば、セールスチャートで初の1位に輝いた「Hello,Again~昔からある場所~」(1995年)はakkoの伸びやかなボーカルと藤井謙二のブルージーなギターが心に残る名曲。この曲がリリースされた年の冬には、マイラバのプロデュースを手掛け、Mr.Childrenのプロデューサーとしても知られはじめた小林武史がメンバーとして正式加入することになり、彼女らは音楽シーンの台風の目となった。同時期の「白いカイト」(1995年)「ALICE」(1996年)「NOW AND THEN~失われた時を求めて~」(1996年)などはメロディアスな楽曲と叙情的な音との融合が素晴らしく、それはどこか渋谷系にも通じるセンスも匂わせる斬新さがあった。

その後、2002年に藤井が、2006年に小林が脱退し、以後はakkoのソロプロジェクトへと移行した。メンバーが変遷する中でも、形を変え、音楽性も変えながら、挑戦を続ける姿勢は貫かれており、『akko』(2006年)、『アイデンティティー』(2008年)、『そらのしるし』(2009年)、『re:evergreen』(2015年)といった意欲作をコンスタントに発表する。「り・ぼん」(作曲:tetsuhiko/2006年)や「音のない世界」(作・編曲:松浦友也/2009年)のように外部のクリエイターと仕事をすることも増え、それによってマイラバの世界はいっそう自由度を増していった。これらの作品は、表現する音楽の可能性を広げ、道なき道を切り開いてきたJ-Popの開拓者としての矜持を感じさせる。

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