アップリフティングなダンスチューンから壮大なバラードまで、抜群のリズム感と多彩な節回しを駆使する卓越した歌唱力でソウルフルに歌い続ける実力派シンガー、MINMI。2002年に「The Perfect Vision」で鮮烈なデビューを飾ると、強さと優しさを兼ね備えた歌声とポジティブなメッセージが込められた歌詞世界をベースとしながら、キャリアを重ねる中でレゲエを軸にさまざまな音楽的要素を取り入れ、ボーカリストだけではなく、ソングライター、プロデューサー、そして表現者としての幅を着実に広げてきた。湘南乃風やINFINITY 16といったレゲエアーティストはもちろん、SHINGO★西成、m-flo、Nujabes、西野カナ、サンボマスター、JP THE WAVYなど、これまでに共演してきた主なアーティストを挙げるだけでもその音楽性の幅の広さがうかがい知れる。さらに彼女の活動は世界からも注目されており、RED SPIDERのJUNIORとの共同プロデュースによる2004年の「Are yu ready」のトラックは“SAKURAリディム”としてジャマイカでも人気を集め、ソカをベースにした2005年の「サマータイム!!」はトリニダード・トバゴで大きな反響を呼び、現地のフェスティバル出演へとつながった。2007年にはソカの大御所として知られるマシェル・モンタノとのコラボレーション曲「Sha Na Na - Japanese Wine」が彼のアルバム『The Book of Angels』に収録され、アニメ『サムライチャンプルー』のエンディング曲として海外でも人気の高いNujabesとの共作曲「四季ノ唄」（2004年）をアップデートしたバージョン「Shiki No Uta (Tribute to Samurai Champloo)」が2019年にアメリカのレーベルからリリースされた。決してブレることのないナチュラルなスタンスでキャリアを重ねながら、他の誰にもできないようなスケールの大きな活動を続けるユニークなアーティスト、それがMINMIだ。