マストドン

- Blood and Thunder
- Leviathan · 2004年
- Show Yourself
- Emperor of Sand · 2017年
- The Motherload
- Once More 'Round the Sun · 2014年
- Oblivion
- Crack the Skye (Deluxe Version) · 2006年
- Divinations
- Crack the Skye · 2009年
- High Road
- Once More 'Round the Sun · 2014年
- Steambreather
- Emperor of Sand · 2017年
- Teardrinker
- Hushed and Grim · 2021年
- Sultan's Curse
- Emperor of Sand · 2017年
- Sickle and Peace
- Hushed and Grim · 2021年
- Pushing the Tides
- Hushed and Grim · 2021年
- Just Got Paid
- Transformers: Dark of the Moon (The Album) [Deluxe Version] · 2009年
- The Czar: I. Usurper, II. Escape, III. Martyr, IV. Spiral
- Crack the Skye · 2009年

Crack the Skye

21世紀のメタルシーンにおいて最前線に立つバンドが、2009年に発表したアルバム。通算4作目、メジャーからのリリースでは2作目となる。パール・ジャムやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを手掛けたブレンダン・オブライエンをプロデューサーに起用し、サウンド面で進化を遂げている。ひたすら音圧で攻めるだけでなく、より立体的な音像を獲得したことによって、彼らの最大の特徴である曲のダイナミズムは、さらにスケールアップを果たした。曲構成も前作の「Blood Moutain」では3〜5分程度の楽曲で構成されていたが、本作は10分を超える楽曲も含み、特にラストナンバーの"The Last Baron"は、12分を超える大作に仕上がっている。歌詞は、宇宙の抜け道とも言えるワームホールから帝政ロシアの怪僧ことラスプーチンまで、さまざまな題材からインスパイアされている。また、アルバムタイトルの「Skye」とはドラマーのBrann Dailorが15歳の時に亡くした妹の名前で、タイトルナンバーでは彼がリードヴォーカルをとっている。
Leviathan

ジョージア州アトランタで結成されたプログレッシブ・メタルバンドが、2004年にリリースしたセカンドアルバム。ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』を題材にした、バンドにとって初のコンセプトアルバムとなっている。オープニングの"Blood and Thunder"や、スラッジメタル系の"Iron Tusk"をはじめ、卓越した演奏テクニックでプレイされる複雑な構成を持った楽曲は、ダイナミックな世界を展開し、壮大なテーマを見事に表現してみせる。その強固な独自性は、発表と同時に各方面から絶賛の嵐を浴び、複数の音楽メディアで2004年のベストアルバムに選出された。本作によってマストドンは、2000年代以降のヘヴィメタルシーンにおける最重要バンドの一つとして、広く世間に認知されるようになった。