

アーティストプレイリスト
ベストアルバム、その他
KinKi Kidsについて
堂本 光一と堂本剛。偶然にも同じ苗字で1979年生まれ、そして関西出身という共通点を持つ2人が出会い、KinKi Kidsを結成。デビュー前から先輩グループのコンサートやテレビ番組への出演で名を広めた彼らは、そのキャリアを通してデュオという表現の可能性を押し広げてきた。 理知的な光一と、ひらめき型の剛。2人はまったく異なる性質を持ちながらも、絶妙なバランスで共存している。その根本にあるのが、デビュー曲「硝子の少年」(1997年)だ。松本隆が作詞、山下達郎が作曲を手掛けたこの曲は、少年から大人へと変わりゆく2人の憂いある表情にフォーカスした青春のポートレートだった。哀愁を帯びたメロディは、華やかさが主流だった1990年代J-Popシーンの中で異彩を放ち、歌謡曲に親しんだ世代には懐かしく、ティーンには新鮮に響いた。以降、2人はさまざまなジャンルの楽曲を歌い、時代を象徴するヒット曲を次々と放ったが、「硝子の少年」という確かな礎がある限り、その本質が揺らぐことはなかった。 また2人はテレビ番組を通して多くのミュージシャンと交流する中でギターを手にし、楽曲制作を始める。そして「好きになってく 愛してく」(2000年)など数々の楽曲を手掛け、クリエイティブな才能も発揮した。2000年代に入るとそれぞれの感性を生かしたソロ活動が活発になり、2人のキャラクターの違いが一層浮き彫りになる。光一は自身が主演するミュージカルの座長として伝説的な舞台を築き、剛は愛するファンクを軸にした音楽プロジェクトを発展させていく。それぞれに研ぎ澄まされた個性は、KinKi Kidsという名の下で絶妙な均衡を保ち、唯一無二のパフォーマンスへと昇華された。剛は思うままにギターを鳴らし、光一は自由に舞う…そんな孤高の調和が一つのステージ上で成り立つのは、この2人だからこそだ。2025年、2人は長年親しまれてきたKinKi Kidsの名に別れを告げ、互いの苗字を冠した新たなグループ名、DOMOTOとして歩み出すことを決めた。男性アイドルデュオという未踏の道を切り開いてきた2人は、ここからまた新しい地平へと歩みを進めていく。
- 出身地
- Japan
- 結成
- 1992年11月
- ジャンル
- J-Pop