Joanna Newsom

- Emily
- Ys · 2006年
- Sprout and the Bean
- The Milk-Eyed Mender · 2004年
- Sawdust & Diamonds
- Ys · 2006年
- Cosmia
- Ys · 2006年
- Peach, Plum, Pear
- The Milk-Eyed Mender · 2004年
- Monkey & Bear
- Ys · 2006年
- Clam, Crab, Cockle, Cowrie
- The Milk-Eyed Mender · 2004年
- Sadie
- The Milk-Eyed Mender · 2004年
- '81
- Have One On Me · 2010年
- Good Intentions Paving Co.
- Have One On Me · 2010年
- The Book of Right-On
- The Milk-Eyed Mender · 2004年
- Baby Birch
- Have One On Me · 2010年
- Only Skin
- Ys · 2006年

Ys

フリーフォークシーンの歌姫として一躍時代の寵児となったJoanna Newsomのセカンドアルバム。愛らしいポップアルバムに仕立てられた前作「The Milk-Eyed Mender」から一転、本作は長尺の曲が並び、中世の吟遊詩人もかくやというような物語性の強い世界を一曲一曲に浮かべている。共同プロデューサーにVan Dyke Parks、録音にSTEVE ALBINI、ミックスにジム・オルークを迎え、バーバンクサウンドとアメリカンアンダーグラウンドを交差させたような夢の布陣で制作され、当時の恋人だったBill Callahanもゲストヴォーカルに起用されている。グランドハープの弾き語りという唯一無二のスタイルに頼ることなく、本作ではVan Dyke Parksがアレンジするオーケストラのストリングスを背に受けて、さらに自身の作家性を飛翔させて見せた。
The Milk-Eyed Mender

幼女のようにも老婆のようにも聴こえる摩訶不思議な歌声とハープの弾き語りというユニークなスタイルでフリーフォークシーンを象徴する歌姫となったJoanna Newsom。スティーヴ・ライヒのようなアメリカンミニマルミュージックからの影響を感じさせるパルス状のアルペジオでスタートする今作は、2004年にリリースした衝撃のデビューアルバム。Texas Gladdenの"Three Little Babes"をカバーしていることからも伝わるように、アパラチアンフォークからのインスピレーションを自身のお伽話のような音楽世界に重ねつつ、インディーロックのフィールドに新境地を開拓した。この後、彼女はよりコンセプチュアルな大作主義に移行していくことを考えると、本作は入門編としてもぴったりで、"Peach, Plum, Pear"や"Sprout and the Bean"など彼女の代表曲の多くをたっぷりと楽しめる。