Hi-STANDARD
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Hi-STANDARD

Hi-STANDARDについて

パンクロックの型破りな可能性と、「Do It Yourself」という言葉に象徴される自主的な姿勢のどちらをも追求し、見事に実現させたのがHi-STANDARD(以下ハイスタ)だ。彼らはパンクバンドで成功することと、それを続けることの素晴らしさと難しさを身をもって表してきた。だからこそ、ファンは自分の青春そのもののように熱い思いを持って彼らを語り、多方面からも多大なリスペクトを集め続ける。

1991年に結成。難波章浩(Vo/B)、横山健(G/Cho)、恒岡章(Dr/Cho)の3人からなるハイスタの魅力は、パンクロックやメロコアをベースにしたストレートなサウンドだ。そのメロディは、ポップでありながら極めて力強い。オーディエンスは余計なものを全て取り払ったそのパンクロックを彼らと一緒に叫ぶことで激しく共鳴した。例えばテレビアニメのテーマ曲「はじめてのチュウ」を英語詞でカバーした「MY FIRST KISS」(2000年)は、ポップなセンスと茶目っ気も込みで、初期のバンドらしさが集約されたナンバーといえるだろう。バンドは当初から、カバーの秀逸なセンスも持ち合わせていた。

こうしてハイスタはパンクシーンで一大旋風を巻き起こし、インディーズながらにしてアルバム『Growing Up』(1995年)を大ヒットさせる。人気絶頂だったグリーン・デイの1996年の初来日公演では、オープニングアクトも務めた。だからこそ、彼らが設立したレーベルのPIZZA OF DEATHは、日本のパンクの希望のようなイメージさえあったほどだ。

ハイスタの功績はいくつもあるが、中でも最大級のものはバンド自らが主催する野外フェスティバル『AIR JAM』である。彼らが好きな、あるいはリスペクトするバンドを多数招いたその場はパンクファンにとっては夢のような空間で、特に第一回目の1997年から2000年の間(1999年は不開催)に行われた初期の『AIR JAM』は映像化され、伝説となっている。その興奮は時代とともに語り継がれており、このフェスに足を運んだファンはもちろん、生の体験はできずともそこから強烈な影響を受けた若者たちは、のちに“AIR JAM世代”と総称されるまでになった。

彼らを語るのに欠かせない名曲といえば、1999年の傑作『MAKING THE ROAD』に収録された「STAY GOLD」だろう。最高の疾走感と爽快感を持つこの曲は、友達に、そしてリスナーに向けて、これからも輝いたままでいてくれという熱いメッセージが込められている。この歌は、日本のパンク、いや、ロック史上に残る名曲といっていい。

2000年代に入ってからは、さまざまな問題によってバンドの活動は休止状態だったが、東日本大震災の復興支援を目的とした『AIR JAM 2011』の開催をきっかけに活動を再開。その後は新作をコンスタントにリリースし、3人は大人になってもパンクロックを轟(とどろ)かせている。そう、彼らはまだまだ輝き続けているのだ。

  • 出身地
    Japan
  • 結成
    1991

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