GARNET CROW

フォーキーなメロディと、幻想的なサウンドプロダクション、内面世界を旅するような歌詞が折り重なり、寓話（ぐうわ）的なポップソングの数々を生み出してきたバンド。メンバーは、アルトの美声を誇り作曲も担当する中村由利（Vo）、作詞を手掛けるAZUKI 七（Key）、楽曲アレンジを受け持つ古井弘人（Key）、そしてバンドと並行してソロアーティストとしても活動した岡本仁志（G）の4人。2000年春に「Mysterious Eyes」「君の家に着くまでずっと走ってゆく」というシングル2作を同時リリースしてメジャーデビュー、「Mysterious Eyes」はテレビアニメ『名探偵コナン』のオープニング曲に起用されたことで大きな注目を集めた。流麗な旋律やカウンターメロディを練り上げる一方で、カラフルなシンセサウンドや打ち込みのリズムトラックが同時代的な印象をもたらし、伝統と斬新さのユニークなバランス感覚を持ち味としていた。長寿アニメシリーズとなった『名探偵コナン』のほか、アニメ『メルヘヴン』のテーマ曲を手掛けており、2007年の「風とRAINBOW」「この手を伸ばせば」などのヒット曲も生み出している。曲調のモチーフにヨーロッパや南米のトラッドミュージックも取り入れながら音楽性を膨らませていたが、2013年のツアーを最後に解散した。