歳を重ね、大人になると人生を楽しめなくなっていく。そんな誰もが思い当たる等身大の葛藤を歌ったデビューシングル「Waves」（2016年）の大ヒットが、Dean Lewisの人生を大きく変えた。1987年にシドニーで生まれた彼は、ベッドルームでの弾き語りでキャリアをスタートさせたシンガーソングライター。パーソナルな歌詞と親しみやすいメロディ、そして味わい深い歌声のコンビネーションによって生み出される、胸に染み入るポップソングで知られる。「Waves」後も切ないラブソング「Be Alright」（2018年）などがヒットを記録、デビューアルバム『A Place We Knew』（2019年）はオーストラリアチャートで1位に輝いた。「歌うことの90%は、自分が体験したことが基になっている」とApple Musicに語る彼は、今日も等身大の感情を描き出す。