アンディ・ウィリアムスは絹のように艶があり滑らかな声、いわゆるシルキーボイスに定評があるシンガーで、その楽曲やショーマンシップ、長年にわたって放送されたテレビシリーズによって、1950年代から1960年代にかけてスーパースターになった。2012年に彼が亡くなってから何年も経った今も、スタンダードソングやクリスマスソングを歌うその歌声は、ポップカルチャーに欠かせない存在であり続けている。・アイオワ州で生まれたアンディ・ウィリアムスは、幼いころから歌が得意だった。彼は兄弟のドン、ボブ、ディックと共に、ザ・ウィリアムズ・ブラザーズを結成した。4人はライブを行ったり、ラジオに出演したりして稼いだ。・ウィリアムスは1950年代初頭にソロ活動をスタートし、1957年の「Butterfly」では全米、全英のチャートで1位を記録した。・ウィリアムスは1960年代と1970年代を通して、信頼できるヒットメーカーであり続けた。「Lonely Street」（1959年）、「The Village of St. Bernadette」（1960年）、「Can’t Get Used to Losing You」（1963年）、「ある愛の詩 (Love Theme from "Love Story")」（1971年）で、全米チャートのトップ10入りを果たした。・おそらく彼のパフォーマンスで最も有名なのは、1962年のアカデミー賞®授賞式で披露した、ヘンリー・マンシーニとジョニー・マーサーが作詞／作曲した「Moon River」だろう。・アメリカ国内だけでも、ウィリアムスの膨大なディスコグラフィには3作のプラチナディスクと15作のゴールドディスクが含まれている。・1963年の『Days of Wine and Roses and Other TV Requests』で最優秀アルバム賞の候補となったことをはじめ、ウィリアムスはキャリアの過程で6度にわたってグラミー賞にノミネートされた。1971年から1977年までは、毎年グラミー賞の授賞式で司会を務めた。・1960年代を通して、ウィリアムスはNBCのバラエティ番組『The Andy Williams Show』で司会を務めた。恒例のクリスマス特番と派手なセーターのおかげで、彼は“ミスター・クリスマス”として知られるようになった。・ウィリアムスはがんによって、2012年9月25日に84歳で亡くなった。・2010年代後半になると、彼が1963年に発表した定番のホリデーソング「It’s the Most Wonderful Time of the Year」が、毎年12月にビルボードHot 100にランクインするようになった。2021年1月には5位を記録して、最高位を更新した。