Creepy Nuts

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Creepy Nutsについて

ラッパーのR指定とDJ松永からなるヒップホップユニット、Creepy Nuts。1MCと1DJという彼らのスタイルは、ピート・ロック、C.L. スムースやギャング・スターといったヒップホップの歴史的アクトを想起させる。ヒップホップのミニマムな形態であり、個々の力量はもちろんこと、MCとDJの間合いや一体感がシビアに問われるスタイルでもある。その意味において、R-指定が『ULTIMATE MC BATTLE』全国大会3連覇、DJ松永が『DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS 2019』で優勝を果たしたCreepy Nutsは、日本のヒップホップ史における屈指のスキルをもった1MC1DJユニットである。しかし、彼らは自らを誇示するセルフボースティングを武器に勝ち上がっていったユニットではなく、むしろ、2018年のファーストアルバム『クリープ・ショー』に収録の「トレンチコートマフィア」に象徴されるように、シニカルな視点で自らを茶化し、自虐や鬱屈とその克服を多角的に描くことで聴き手の共感を得てきた。サウンド面においても、目まぐるしく移り変わるUSヒップホップのトレンドを投影していくアプローチが主流の日本のシーンにあって、RHYMESTERをはじめとする「さんピンCAMP」世代に影響を受けてきた彼らは、“日本語ラップ”の呼称に象徴されるドメスティックなヒップホップの在り方を模索。対バンライブやロックフェスティバルへの出演を行いながら、ヒップホップらしいワンループの美学とJ-Pop的なキャッチーさを共存させたバリエーション豊かな作風を確立してきた。ラップ、トラック両面において、ヒップホップの大きな流れから逸脱した彼らの在り方は、固有のスタイルが問われるシーンにあって、唯一無二の存在感を放っている。そしてどんなアプローチをとっても揺らぐことがない彼らのヒップホップ観や、2人の根底にある絶対的な自信をも浮き彫りにしている。あり得ないことをひっくり返し、実現し、納得させてしまう痛快さにこそ彼らの実力のほどがうかがえよう。テレビやラジオといったメディアに積極的に出演し、大衆の認知を広げながら、その作品やライブで正面から追求しているCreepy Nutsのヒップホップは、より色濃いものへと発展を続けている。

出身地
Japan
結成
2013年
ジャンル
ヒップホップ/ラップ

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