最新リリース
- 2024年1月31日
- 16曲
- A Night at the Opera (Deluxe Edition) · 1975年
- Jazz (Deluxe Edition) · 1974年
- News of the World (Deluxe Edition with Bonus Videos) · 1977年
- Sheer Heart Attack (Deluxe Edition with Bonus Videos) · 1974年
- The Game (Deluxe Edition with Bonus Videos) · 1980年
- ボヘミアン・ラプソディ (オリジナル・サウンドトラック) · 1976年
- ボヘミアン・ラプソディ (オリジナル・サウンドトラック) · 2018年
- Queen Jewels · 1985年
- News of the World (Deluxe Edition with Bonus Videos) · 1977年
- Hot Space (Deluxe Edition) · 1981年
必聴アルバム
- 1977年10月28日、奇しくも本作とリリース日が重なったのが「Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols」。クイーンはロンドンを席巻していたパンクの熱を肌に感じながら、彼らなりの方法でマス/大衆を意識したサウンドの構築に没頭する。その成果は、ストンプとハンドクラップのリズムにチャントを乗せた"We Will Rock You"と、今や超有名なロックアンセムとなった"We Are the Champions"に結実。かつての多重録音を駆使した凝った音作りは後退し、よりシンプルなスタイルへ舵が切られた。その代表曲がグラマラスなロックナンバー"Sheer Heart Attack"やパワーバラードの"Spread Your Wings"であり、後者はバックコーラス&ハーモニーが一切取り除かれた初めてのシングル曲となった。
- クイーンの黄金時代の到来を告げる記念碑的アルバム。発売すぐに全英1位、全米4位を記録してアメリカでも念願のブレイクを果たしている。その呼び水となった"Bohemian Rhapsody"はフレディ・マーキュリーによるキッチュなオペラ風の世界観がにじみ出た傑作として名高い。複雑な構成と畳み掛けるような展開はまさに圧巻で、録音芸術の極みと評された精緻なサウンドメイクは、デビュー時から組んできたプロデューサーのロイ・トーマス・ベイカーの手腕によるところが大きい。ブライアン・メイのヴォーカルに牧歌的な味わいが印象的な"’39"、ジョン・ディーコンが作曲し自らウーリッツァーピアノを弾く"You’re My Best Friend"など、メンバー4人の個性を生かした幅広い音楽性とポップな親しみやすさも本作の大きな魅力となっている。
- 先行シングルとして全英2位のスマッシュヒットを記録した"Killer Queen"を収録。キャッチーなメロディとカラフルなサウンド、フレディ・マーキュリーのハイトーンヴォイスとマッチした完璧なハーモニーというクイーンの美点が3分に凝縮された名曲は、新たなリスナーを獲得する起爆剤にもなった。優美にして完全無欠のハードロック"Now I’m Here"と津軽三味線を思わせるギターの幻惑的な独奏が話題になった"Brighton Rock"では、やはりブライアン・メイの存在感が際立っている。ジョン・ディーコンが初めて書き下ろした"Misfire"やバーバーショップ風のコーラスがユーモラスな"Bring Back That Leroy Brown"を聴いて分かるように、バラエティーに富んだ作風によって現在も根強い人気を誇る一作。
- 2008年
アーティストプレイリスト
- 多彩な音を散りばめた壮麗なロックを築き上げ、芸術性を輝かせ続ける偉大な存在。
- 伝説的バンドの名曲をパワフルなパフォーマンス満載の映像で楽しもう。
- クイーンの魅力が直に伝わるライブで、至極のパフォーマンスを堪能しよう。
- ハードなワークアウトを乗り切るための、勝利の楽曲。
- 印象的なビートやリフがサンプリングされただけで浮かび上がる彼ら独自の世界観。
- 2023年
- 2022年
- 2020年
- 2024年
- 2020年
- 2016年
- 2015年
- 2020年
- 2013年
クイーンについて
クイーンにとって、ロックはただの出発点にすぎなかった。クラシックやダンスミュージック、ドゥーワップ、ニューウェーブ、メタル、さらにはオペラなどを盛り込んで、そのバンド名さえも地味に思えるほど華やかでかつ壮大な、力強いポップソングを作り出し、現代音楽史上屈指の独特で威厳のあるディスコグラフィを築き上げた。アートスクールを卒業したファルーク・バルサラ(フレディ・マーキュリーの出生名)と、Smileというバンドに在籍していたギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーが1970年にロンドンでバンドを結成。だが、本当の意味でクイーンが誕生したのは、ベーシストのジョン・ディーコンが加わり、バルサラがフレディ・マーキュリーに改名したときのことだった。デビュー作がリリースされた1973年は、ちょうどプログレッシブロックが身近なものとして定着し始めていたころで、彼らは直ちにその破壊に取り掛かった。彼らは複雑な曲を書きつつも、嗜好の過剰な偏りをそのまま受け入れた。いたずら好きのマーキュリーと、生涯を通じて天体物理学を学んでいるメイら学者肌のメンバーといった組み合わせで、彼らは瞬く間にユニークな存在となった。その特徴が最も生かされたのが、1975年の独創的なアルバム『A Night at the Opera』だ。当時最も制作費がかかった作品であることに加え、バンドの美学の縮図となった楽曲で、思いがけずヒットした6分間のミニオペラ「Bohemian Rhapsody」が収録されていた。難解かつ、くだらなさもあり、ロックではない音楽を極めてロックに響かせ、演劇的なものをからかいながらも受け入れて表現し、そして何よりも幾世代にもわたって愛され続けるほどキャッチーな作品だった。キャリアを積んで人気が上昇するにつれ、彼らはよりシンプルなスタイルを好むようになる。グルーヴが耳に残る1980年の「Another One Bites the Dust」はバンドにとって最大のヒット曲となった。1977年の「We Are the Champions」や「We Will Rock You」もまた、スタジアムやスポーツアリーナが存在する限り輝き続けることだろう。彼らの成功は、マーキュリーが人知れずエイズと闘っていた1980年代になっても続いていた。1985年にウェンブリースタジアムで開催された「Live Aid」での、息をのむようなパフォーマンスは彼らのキャリアの頂点で、2018年の自伝映画『ボヘミアン・ラプソディ』でもクライマックスシーンとして再現されている。熟達し創造力に優れたスタジオワークもさることながら、他のどのバンドよりも20万人の大観衆をライブで魅了できるという事実も見せつけた。1991年にマーキュリーが他界してからも、クイーンは折に触れてさまざまな形で活動を続け、ポール・ロジャーズやアダム・ランバートが順番にボーカルを務めながら数々のツアーや新作のレコーディングも行ってきた。だがそれらの善意の努力は、フレディ・マーキュリーがいかにかけがえのない存在だったかということを改めて浮き彫りにすることにもなった。
- 出身地
- London, England
- 結成
- 1970年6月27日
- ジャンル
- ロック