鈴木雅之
鈴木雅之

鈴木雅之

鈴木雅之について

大人の雰囲気漂うムーディな歌声で後進のアーティストにも絶大な影響を及ぼしたラブソングの帝王、鈴木雅之。トレードマークのサングラスと口髭、そして“マーチン”の愛称で知られる実力派シンガーだ。

1980年代にシャネルズおよびラッツ&スターのリーダーとして音楽シーンに登場して一世を風靡(ふうび)し、1990年代には「もう涙はいらない」や「違う、そうじゃない」、菊池桃子とのデュエットの「渋谷で5時」などをヒットさせた。ドゥワップからソウルミュージック、さらにはディスコやコンテンポラリーR&Bなど、多彩な要素を取り入れながら、あくまでも日本語のポップミュージックとして機能する絶妙なバランスを備えた彼の作品は、演歌でも歌謡曲でもない大人向けの良質なソウルミュージックという、日本の音楽シーンにありそうでなかったジャンルとして、新たな地平を切り開いたといえるだろう。特に本領が発揮されたのがラブソングで、持ち前のソウルフルなボーカルで大人の愛を歌って、お茶の間やカラオケといった場でも絶大な人気を博した。

一方で、シャネルズおよびラッツ&スター時代も含む彼の活躍が、後のR&B/ヒップホップ系アーティストの登場の土壌になったという側面も見過ごせない。彼のように明確な音楽的志向を全面に打ち出しながら成功を収めたアーティストがいなければ、後に続くシーンの景色は大きく変わっていただろう。そういった意味でもパイオニアと呼ぶにふさわしい存在だ。

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