桜舞う季節を彩る名バラード「桜坂」をはじめ、数々の春の名曲を生んだシンガーソングライター、福山 雅治。彼が春をテーマに作成してくれたプレイリストには、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーンら、自らが影響を受けたと公言するアーティストの楽曲が並ぶ。全体的に穏やかな曲調、温かな音色で統一され、その普遍的なメッセージに耳を傾ければ自然と心が和らいでいく。福山 雅治はApple Musicに以下のメッセージを寄せてくれた。<br /><br />「30年以上シンガーソングライターとして生きてきた自分ですが、誕生したメロディを最初にディレクションする時のポイントは「このメロディラインは美しく、かつ普遍的であるか？」という部分です。そのメロディは、シンプルでも複雑でもどちらでもいい。一度聴いただけで覚えられて、その後ずっと脳内でリピートされ続けるメロディであればなお良い。今回のプレイリストは最も影響を受けたといっていい1960年代から1990年初頭にかけての白眉なメロディラインを持つ楽曲を選びました。春の出会いのときめきや、別れの切なさを感じさせるナンバーを年代順に並べてみました。ちなみに、いつでも僕の頭の中で完全脳内再生できる楽曲達です。優れたソングライター達が紡ぎあげた美しいメロディ。世界中で愛されるそのメロディの歴史とともに、僕自身の“音楽の原体験”をさかのぼるプレイリストを是非お楽しみください」
THE MODSやブルース・スプリングスティーンの影響をうけ、デビュー当初は骨太なロックを志向していた福山雅治。1992年に自身が出演したドラマの挿入歌で知名度を上げると、端正なルックスと甘い歌声で女性ファンの心をつかみ、バラードや軽快なポップスでその魅力を開花させた。中でも記録的なヒットとなった"桜坂"は、春を彩る名曲として幅広い世代に愛されている。松本英子に楽曲提供し、後にセルフカバーした"Squall"など、女性目線で描かれた繊細なラブソングも人気が高い。40代を迎えてからは"家族になろうよ"や"道標"のように、家族愛や人生観を反映した味わい深い作品を発表し、シンガーとしてさらに奥行きのある表情を見せている。