清塚信也
清塚信也

清塚信也

清塚信也について

高度な素養を備えたクラシカルピアニスト、清塚信也。しかし彼の活動はそれだけにとどまらない。作曲する演奏家としてジャンルレスでオリジナルな音楽を生み出し、一方ではメディア出演などを通じて、クラシック音楽の魅力を分かりやすく紹介する伝道師としての役割も積極的に果たしている。

清塚は1982年の11月13日に東京で生まれた。幼いころからピアノの英才教育を受け、桐朋女子高等学校音楽科を卒業後はモスクワ音楽院に留学。2000年に開催された第1回ショパン国際ピアノコンクール in ASIAで第1位になったことをはじめ、国内外のコンクールで数々の賞に輝いてきた。彼の存在が一躍知られるようになったのは、2006年放送のテレビドラマ『のだめカンタービレ』で玉木宏演じる千秋真一の吹き替え演奏を担当してからだろう。その後の清塚の活躍は目覚ましく、国内外のオーケストラとの共演を含む旺盛な演奏活動、映画音楽の演奏や作曲、著名なJ-Popアーティストとの共演、あまたのバラエティ番組への出演、そして彼の人気をさらに押し上げた2015年放送のテレビドラマ『コウノドリ』でのメインテーマの作曲と俳優としての出演。こうした彼の活動をきっかけにクラシック音楽の扉を開いたファンも少なくないだろう。

そんな清塚は音源の制作にも意欲的で、2007年にファーストアルバム『熱情~Appassionata~』をリリースして以降、コンスタントなペースでアルバムを世に送り出している。内容は作品ごとに多彩なものだが、共通しているのは清塚が持つリスナーに寄り添う気持ちだ。彼にとって主役はいつも聴き手なのである。『夜ノショパン』(2009年)、『ぐっすり眠れるピアノ』(2012年)、『眠るためのピアノアルバム~beautiful sleep~』(2021年)といったアルバムでは、おなじみのクラシックの名曲や映画音楽のカバー、自作曲などを慈しむように奏で、リスナーの心を穏やかにする。『あなたのためのサウンドトラック』(2015年)は、聴き手に人生のさまざまなシーンを思い起こさせるような楽曲でつづられている。一方、ボーナストラックを除くアルバム全編をオリジナル曲で構成した『SEEDING』(2019年)では、ピアノ、バイオリンにシンセサイザー、エレクトリックギター、エレクトリックベース、ドラムを加えたバンド編成でハードなロックサウンドを聴かせるなど、創造性豊かなアーティストとしての才能を発揮している。

ピアニスト、作曲家としてジャンルの壁を取り払う音楽を生み出し、チャーミングなキャラクターを生かしてクラシック音楽の楽しさを伝える清塚信也は、日本のクラシック界に新鮮な風を送り込んでいる。

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