小林愛実

透明感あふれる音色、情熱と冷静さの絶妙なバランス、そしてストーリーテラーとしての豊かな表現力。1995年生まれの小林愛実は、3歳でピアノを始めると早くから類いまれな才能を発揮し、7歳にしてオーケストラとの共演を果たす。9歳以降はカーネギーホールへの度重なる出演を含めた国際的な舞台での演奏活動を展開しつつ、カーティス音楽院に留学するなど、さらなる研さんを積んだ。最初の録音作品であるファーストアルバム『小林愛実Debut!』（2010年）と翌年のセカンドアルバム『Beethoven: Piano Sonatas Nos 8 & 23 - Schumann: Kinderszenen』は、10代半ばの新星ピアニストが持つ並外れた技量を十分に伝えるものであったが、2018年にリリースされたサードアルバム『Chopin: Piano Sonata No. 2 - Liszt: Dante Sonata & 3 Petrarch Sonnets』は、大人のピアニストに成長した彼女の情感あふれるピアニズムが存分に発揮された作品となった。そして小林は、2021年の10月に開催された第18回ショパン国際ピアノコンクールで第4位入賞を果たし、国際的な名声をさらに高めている。