唾奇

ハードな日々を描いたラップとキャッチーなトラックとの絶妙なコンビネーションが話題を呼び、全国区へと進出を果たした沖縄出身のラッパー、唾奇。地元のクルー、阿弥陀の一員として、90'sヒップホップの重厚でスモーキーなビートでラップしていた彼は、自身が働くバーで、たまたま旅行で沖縄を訪れていた名古屋出身のビートメイカー、Sweet Williamと意気投合する。そして、彼の洗練されたメロウなビートとの運命的な出会いが大きな転機をもたらす。2016年リリースのSweet Williamによるセカンドアルバムに収録された「I can' (feat. JIVA Nel MONDO & 唾奇)」や、同郷のラッパーであるCHICO CARLITOやCHOUJIとマイクを分け合った「一陽来復」、地元のクラブで競演したKANDYTOWNのIO、YOUNG JUJU(a.k.a. KEIJU)と作り上げた「Same As」などによって名を上げた唾奇は、Sweet Williamの所属するクルー、Pitch Odd Mansionに加入。2017年に両者のコラボレーションアルバム『Jasmine』、2018年にはファーストソロアルバム『道 - TAO-』をリリースし、メロディアスなグルーヴの中で引き立つラップの鋭利なリリシズムを確立した。2018年以降、WILYWNKAの「Take It Easy」、BASIの「愛のままに」やOZworldの「NINOKUNI」をはじめ、数々の客演でも鮮烈な印象を残している。また、WONKの荒田洸らをメンバーに迎えたバンド編成でライブを行うなど、日本のヒップホップシーンにおけるメインプレイヤーとして幅広い層の支持を集めている。